本年もよろしくお願い申し上げます

明けましておめでとうございます。

新春より園も新しく生まれ変わりました!

心新たに本年もどうぞ宜しく

お願い申し上げます!

今年は「発巳」大きな変化の年です。

 


人格形成期の基礎づくり期を保育する乳児専門家の立場として、心の豊かさは70年代からさらに重視されている中、特に国の動き・保育を取りまく情勢や今後の方向性などを学びつつ、皆々様の御高見を拝聴し、未来を担う親と子どもの幸せにつながる活動に全力を注ぎたいと存じます。

新年にあたり白井乳児園 園だより「愛の園」1月号での掲載一部資料を御紹介させていただきます。

 

理事長 白井 敞子

京都市のプロジェクトとして、二年前から子育てスキルと知識学習の場の提供に取り組み始めました。「オムツの替え方はわからない。」「子どもがなぜ泣いているの?」。

家族の中で子育ての文化が継承されない現代社会において、子育てに不安や悩みを抱える親が増えています。いじめ、虐待、非行、引きこもり…問題の多くが実は「心の病」とされます。

 

未来を担う子どもの健やかな成長のためには同情でも同感でもない共感こそが必要であり、「心に寄り添う」「心に目を向けた」子育てこそが不可欠であります。私も結婚当初はたくさんの不安を抱えていました。お化けのように鍋のなかでワカメが膨らんであふれたり、小麦粉、塩、砂糖、白いものは見分けがつかなかったり。早く一人前のお嫁さんになりたいと毎日必死でした。ところが、ベッドから落ちても朝まで気づかないことがあった私ですら、いざ母親になると、毎晩三時間おきに授乳のために起きるようになったのです。子どもは泣いたりほほほ笑んだりしながら、すべてを親に教えてくれました。同時に、多くの女性がこれまでしてきた苦労に驚いたものです。

 

「赤ちゃんの誕生」とは、まさに人知を超えた偉大な力によるもの。大自然から子育てを委託された母親には「月経」「妊娠」「出産」「授乳」と、子どもの養育に深く関わる重要なホルモン「オキシトシン」などが授けられています。「赤ちゃんの誕生」は大自然がはぐくんだ子どもという天使と母親という女神様の奇跡の出会いなのです。大自然から授かったありがたい天使が目や耳や心をもって感じるすべてのことを自分のことのように感じ、心に寄り添うことこそが「母子の絆」なのです。

 

鏡を見ると自分が映ります。「私が」という「我」をとれば、そこには「神様」が映ります。変わりゆく時代の中で不変のものこそ女神の愛「慈愛」なのです。

共働きだった私の母も、毎晩布団に入った子ども達の顔をなでまわし、ほほをすり寄せ、満面の笑みで喜び合っていました。母の慈愛を注がれる時間でした。

 

子育ては無限の喜びと感謝、そして無償の愛にきづかせてくれます。天使の澄んだ瞳はまさにすべてを語り「鏡」なのです。「神様」なのです。天使の輝く笑顔の素晴らしさ、育て育てられることの素晴らしさや楽しさを日本中の親に、これから親になる人たちに知っていただき、今と未来のすべての親子に幸多かれと祈ります。